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アメリカ目線の日米同盟

いきなりですが、次のような場面を想像してみてください。

たちの悪いチンピラ大切な友人が強請られているとします。あなたは武道の達人で、まずそのチンピラには勝てるでしょう。しかし、あなたには大事な家族がいます。友人のためにチンピラをぶちのめしたら、そのチンピラあなたを恨んで大事な家族に危害を加えるかもしれません。そういった状況であなた友人のためにそのチンピラと戦いますか?

それでも友人のためにチンピラと戦うと答えたあなたは立派な人です。しかし世の中は残念ながらそういう人ばかりではなく、あなたのような人は極めて少数派でしょう。多くの人は家族のために見て見ぬ振りをすると思います。それを誰も責めることはできません。本来ならばその友人は、自分の身は自分で守らなければならないのですから。

唐突な設定に戸惑われた方も多いと思います。この設定の真意は、次の通りです。

あなた(武道の達人)→アメリカ合衆国(強大な軍事国家)
あなたの家族→→→→→アメリカ合衆国の国民
大切な友人→→→→→→日本(アメリカの同盟国)
たちの悪いチンピラ→→中華人民共和国


つまり、いざというときにアメリカは日本を守るのかという設定です。アメリカ目線の設定にしたのも、その方がアメリカの動機を憶測しやすいからです。

さらに要素を加えます。

アメリカにとって日本とは
・アメリカを凌ぐ可能性のある経済強国
・基軸通貨ドルを支えアメリカの覇権を支える同盟国
・先の戦争を通じて日本の潜在能力を身をもって体験
・軍事を肩代わりすることで日本を軍事的な脅威として台頭させない
・軍事を肩代わりすることで日本を従順な協力国にし続ける
・自由を与えると次世代のアメリカに代わりうる覇権国候補


アメリカは純粋な好意で日本の軍備を肩代わりしているわけではありません。自国の国益が最大化するようにそのようにしているだけです。国家の使命の最重要事項である防衛を肩代わりすることで、アメリカは対日本の様々な交渉局面で自国を優位におくことができます。日本はドルを買い支え、アメリカ製の兵器を調達し、在日米軍の経費まで負担してきました。それでもアメリカは自国の国益に沿って、戦闘機やコンピューターのOSなどアメリカの覇権を脅かす分野での日本の台頭はなりふり構わず阻止しました。

北朝鮮の核危機や拉致問題は解決してしまうと、日本のアメリカに対する依存心が減退してアメリカの発言力が低下します。ですから、できるだけダラダラと解決を長引かせます。日本の中国との摩擦もアメリカにとっては、潜在的次世代覇権国同士が争うことでアメリカの覇権がより長続きし、軍事的なリスクも軽減されることになります。ですからアメリカは放置します。

穿った見方をすれば、アメリカは日本を過保護な環境に置くことによって、あえてその自由と自立、精神的な気概をも奪っているとも解釈できます。日本は良くも悪くも、アメリカに飼い慣らされている状態なのです。

アメリカは日本が自国を脅かさないように牙を抜きつつ次第に弱体化させ、無害化しようとします。かといって日本は敵国扱いではありません。アメリカにとって日本は大いに利用価値のある国ですから、友人として優遇します。日本が国際社会で経済的に勝ち組に入っているのもその恩恵の一つです。

しかし、ギリギリの選択局面に立たされたとき、アメリカは日本を助けてくれるでしょうか。中国が核で日本を恫喝した時、日本に味方する国も核攻撃の対象にすると警告された時でもなお、アメリカは日本に傘をさしのべるでしょうか。そのときのアメリカの大統領の資質にかかっていますが、私は残念ながら可能性は限りなく低いと思います。アメリカの大統領にとって大事なのは日本国民の安全よりも、まずはアメリカ国民の安全であるべきだからです。

中国は外貨保有高で日本を抜き世界一となりました。中国はあえてアメリカに膝を屈し、アメリカの覇権の一部である基軸通貨ドルを買い支えています。アメリカ覇権の中でひたすら臥薪嘗胆して力を蓄え、機会を捉えてアメリカをたたきのめして次世代の覇権国としての地位を確立することを中国は狙っています。

アメリカにとって日本はどのような仕打ちをしたところで、リスクのない国です。アメリカは日本をそのように敢えてしたのですから当たり前ですが。中国は核を持っていますから、まともに戦えばアメリカもただではすみません。ましてや中国は民衆の犠牲など何とも思わない国ですから、民主主義国家アメリカは戦争遂行能力では中国に一面では劣ってさえいます。

ですから中国が日本がアメリカに果たしていた役割を代行する能力を蓄えた状態で、日米中の利害が激突した場合、アメリカが妥協して日本を売るという事態も大いに考えられることです。

またアメリカが中国を封じ込めたとします。昔、日本に対してそうしたように。そしてさんざん挑発し、中国の暴発を待ちます。中国はどこに対して暴発するでしょうか。日本はアメリカの前線基地ハワイを先制攻撃しました。中国目線でのアメリカの前線基地とは・・・日本です。アメリカにとって日本に基地を置くということは、アメリカ本土への先制攻撃を抑止することでもあるのです。

さてはて、日本はどうするべきでしょうか。



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コメント
投稿者:ゆう(2006年09月16日 01:23)
アメリカはどんなことがあっても日本を守ります。それが国益の為だからです。アメリカは弱小日本国を好きで、助けようとか守ってあげようとか微塵も無いのは事実です。しかし、日本人の潜在能力の高さに脅威を抱いてるのも事実です。FSXさえ大反対して作らせなかったですよね。
もし日本が他の国と戦争して負けたら、優秀な日本の科学者は捕虜になり、アメリカを攻撃する恐ろしい兵器を作るでしょう。日本は核兵器さえ持つ必要が無いほど恐ろしい兵器をつくれるのですから。すでに、核は貧者の兵器になっているのです。また、重要な戦略拠点である日本を失った場合、対ロシア・中国に対して前線を失い、戦況が不利になります。また、今も戦争には一番弱い日本をアメリカはじめ、すべての国は恐れているのです。世界で自分の命を捨てて、自爆するのはテロか日本人くらいです。本当に日本をアメリカが助けないと中国や北朝鮮が思っているなら、すでに占領されてるはずです。
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