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中国目線の日米同盟1

今回は中国の立場から日米同盟を考えます。

対外膨張を続ける中国。その中国にとって日本から台湾に連なる列島はかなり目障りな存在です。このことは地図を見れば一目瞭然です。ですから中国が対外膨張の方針を捨て去らない以上、日本は領土拡張の対象となり続けます。

中国による台湾や沖縄での工作活動が活発なのは、対外進出の足がかりとして台湾と沖縄を手中にするための下地作りといえます。特に米軍基地のある沖縄は中国にとっては最優先で除かれるべき最大の脅威です。ですから、米軍を追い出そうと各種市民団体による平和反戦運動は活発なものとなります。このプロ市民たちはご存じの通り米軍の軍備や核には猛反対をしますが、中国や北朝鮮の軍備拡張や核開発には何の反応も示しません。中国や北朝鮮の核はキレイな核というわけです。沖縄は新聞等のメディアも概ね反米です。中国は米軍の脅威を除くためと太平洋進出への足がかりとして、台湾から沖縄に連なる列島群を手中にしようと狙っています。

中国にとって核兵器を持たず憲法で自衛戦争しか許していない日本は、やりたい放題、挑発し放題のカモです。いくら強いボクサーでも手を縛り付けていたのでは何も怖くないのと状況は同じです。ですからご存じの通り、東シナ海でのガス田開発、原子力潜水艦の領海侵犯、小笠原近海での海洋調査と中国はやりたい放題です。

行動だけではありません。中国はチベットや東トルキスタンなどへの侵攻と占領という悪事を働きながら、歴史教科書問題、靖国参拝問題等、事あるごとに平和国家そのものの日本に因縁を付け、世界に悪印象を与えようと反日プロパガンダを飽きることなく続けています。まさに説教強盗国家です。

一方、中国にとってアメリカとは、恐れるべき世界最強国です。中国も力を付けてきたとはいえ、今まともに戦えばまず勝ち目はありません。中国は本質的にチンピラそのものですから、強い国にはご機嫌を取り、弱い国に対しては恫喝します。中国はいつかは倒してやろうと心に秘めつつ、膝を屈してアメリカのご機嫌を取ります。市場経済主義というアメリカ覇権の枠組みに自ら入ったのも、力をその中で蓄えるためです。

日中関係と米中関係という一国どうしの関係は以上の通りです。でも日本とアメリカは同盟を結んでいます。事実上、アメリカは日本を守る立場にあります。中国にとってこの同盟はどのような意味を持つのでしょうか。

日本には自衛隊がありますが、米軍の存在なくして日本の防衛を語ることはできません。戦後の冷戦体制にあって、核兵器を持たない日本が何事もなく国土を保全してきたのは、アメリカの核兵器の睨みが効いていたからです。左翼が言うように「平和憲法」のおかげでは決してありません。

戦後の日本の安全に大いに貢献してきた在日米軍ですが、日本にとっては決して良いことばかりではありません。

・過保護な状態に甘え、まともな防衛戦略が語られなかった。
・そのため世界に類のない無防備な「平和憲法」が存続した。
・米中露という核保有大国に囲まれながら、核を未だに保有していない。
・米との同盟が解消されれば、裸同然なので米に頼るしかない。
・米との同盟が無くなれば、核の恫喝で譲歩を余儀なくされる。

概ね以上の通りです。

日本を弱体におくことはアメリカの国益で有ったことは先日も触れましたが、これは同時に中国の国益とも見事に合致します。中国はロシアの中古空母を購入するなど、海洋進出のために空母を配備しようと必死なようですが、日本は半世紀以上も前に世界に先駆けて空母を独自開発で配備し、実戦経験も多くあります。日本が本気になればその実力たるや、中国などは足下にも及ばないはずです。しかし、日本の能力を恐れるアメリカは日本を弱体におく戦略を採りました。日本はアメリカの過保護に甘え、未だ目覚めてはいません。

アメリカの日本を弱体におく戦略は、中国にとっては好都合そのもの。おかげでやりたい放題できます。その中国のやりたい放題は何とも皮肉なことに、アメリカの国益とも合致します。東アジアの緊張が高まれば高まるほど、日本はアメリカを頼らざるを得なくなるからです。日本は日米同盟にしがみつくあまり、ライオン宰相は猛獣どころか盲従になってしまう有様です。アメリカと中国。裏で連んでいるのではと、疑う思考も日本には必要です。性善説を前提にして防衛戦略を語るほど、愚かで無責任なことはありません。

中国が歴史認識問題を執拗にプロパガンダに用いるのも、この歪んだ日米中関係と大いに関係があります。先の大戦でアメリカと中国(正確には現台湾の国民党政権ですが、巧みに隠しています)は共に日本と戦いました。その後の冷戦を経て米中関係は冷え込みましたが、その共に戦った事実は厳然として歴史に、今を生きる人々の記憶に残り続けます。アメリカのご機嫌を取りたい中国にとって、この歴史は大いなる財産です。過去の歴史を持ち出せば、日本と共に戦った両国の友情が甦るというわけです。

靖国問題にしても教科書問題にしても、中国の挑発に乗って中国の用意したその土俵で日本が自国を弁護すればするほど、日本は自ら陥穽に陥ります。東京裁判批判、大東亜戦争肯定史観。それぞれの事の是非とは別に、それらの問題で日本が正当性を主張すればするほど、それはアメリカを傷つけることになります。アメリカも決して面白くはないはずです。アメリカにとっても自国の正当性を確認するためにも、戦前の日本は残虐非道な軍事独裁国家でなければならないのですから。歴史認識問題を事あるごとに持ち出す中国の戦術は、日米離間、日本イメージの低落、先の大戦での米中の友情の再確認、中国イメージの好転、日本の譲歩を引き出す外交カード、日本の国論を分断と、一石六鳥ともいえるウルトラ戦術なのです。

ですから日本は中国の用意した土俵では決して戦ってはなりません。「靖国参拝を争点とするべきでない」と事あるごとに語る、小泉、麻生、安倍の各氏はそのことに気づいています。それでも靖国問題を煽りまくるメディアや議員は中国に取り込まれた工作員か、単なるアホです。民主党の新代表に決まった小沢氏が、」靖国に関する発言ですでに保守系メディアやブログ、掲示板などから総砲火を受けていますが、あまり騒ぎ立てるのもそういう意味ではあまり良くはないと思います。「へー、なんだこいつ単なるアホだったか」と心の中でせせら笑っておけば良い問題です。

中国のプロパガンダを封じ込める為には、こちらからも攻撃を仕掛けることです。専守防衛とはいっても、何も律儀に言葉まで自粛するなんて(笑)お人好しすぎます。日本はチベットや東トルキスタン等への軍事侵攻や占領、人権侵害などを大きく取り上げて、世界に「中国とは軍事膨張を続ける時代遅れの覇権国家」という悪虐な印象を与えるプロパガンダをするべきです。日本のプロパガンダは真実に基づいていますから、捏造や誇張を前提とした中国のプロパガンダは影響力を失います。プロパガンダとは発言者の信頼性がプロパガンダの信頼性と直結するからです。攻撃こそ最大の防御とは全くの真実です。

話がとりとめもなく横道に逸れましたので、今日はここまでとして残りは次回に回します。
あと、最近コメントが少なくてとてもさみしいです・・・(涙)


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コメント
投稿者:瀬戸弘幸(2006年04月13日 09:18)
とても良く日本、米国、中国の関係を分析されています。このような中で日本が未来に向かって如何に生きて行くのか、その生存戦略が問われているのだと思います。今後のご健闘を期待します。
投稿者:のぶにい(2006年04月13日 10:59)
いつもコメントありがとうございます。

使う使わない、持つ持たないは別にして、やはり自国の防衛は自国で行う事が大前提ですよね。
過去を顧みることを許さず、日本を骨抜きにしたアメリカにとって、その頃は中国がこれほど強大になるとは思ってはいなかったでしょう。

衣川さんの分析のように、もういい加減、日本も本当に過去を振り返り、総括し、そして進むべき道と戦略を立てて行動しないと、今1番つぶしやすい国は日本という事を認識して欲しいものですね。

日本が過去を振り返り、反省もし、進むべき道をはっきりと自覚した時こそ、世界の情勢は一変するものと思います。
投稿者:あきひと(2006年04月13日 19:07)
>あと、最近コメントが少なくてとてもさみしいです・・・(涙)
気にしてたんですか。わざと炎上する記事を書いてみるとか(笑)

私が思うに内容が濃いので気軽にコメントしにくい気がします。とても素晴らしい主張をされていますし、私なんかは感心しながら読んでいます。実際ランキングの方も上昇を続けているようなので、支持されている証だと思いますが。
投稿者:anion(2006年04月13日 23:26)
プロパガンダには賛成です。
同じレベルに落ちてはいけないという理想主義者もいますが、禁じ手にするのは日本にとって不利なだけです。
しかし、対米依存脱却法はどのように行いますか?

私としては国内の反戦集団は「過去に大陸やアジア云々」で戦力保持反対を叫んでいますので、国内向けにも対中プロパガンダを行えれば親中反日勢力は縮小する良いと思います。マスコミが反日なのが問題ですけど……。
その後、米国の状況と機会を見てと言うことですかね。

手っ取り早くは、ミサイルでも撃ち込まれて数千人死んで国が機能し続けていれば変わるのでしょうけど。中共が対日本戦略核乱れ打ちでなく、中途半端に核を打つか疑問です。
投稿者:衣川康人(2006年04月14日 00:51)
みなさまコメントありがとうございます


瀬戸弘幸さん

どこかで見かけたお名前だと思ったら、極右評論の方だったのですね。コメントしていただき光栄です。

>生存戦略が問われている
本当はこういったことを考えるのは政治家や高級官僚の役目なんですけれども(汗)、何故我々が給料ももらっていないのにこんなに真剣に考えなければならないのか、時々とても理不尽に思います。


のぶにいさん

>いつもコメントありがとうございます。
正直、心当たりがなかったので調べさせていただきました。のぶにいさんのブログにコメントを入れたのは「ようちゃん」さんで私とは別人です。私の記事をようちゃんさんが要約して、コメントしていただいたようです。結果的には良ブログをまた一つ発見できたので、結果オーライですね(笑)

>日本が過去を振り返り、反省もし、進むべき道をはっきりと自覚した時こそ、世界の情勢は一変するものと思います。

私もそのように思っていますし、そうなるように願っています。そのためにも自分なりにするべき事をしたいと思っています。

それと、大山倍達さんの言葉が素晴らしかったので引用させていただきました。


あきひとさん

慰めコメントありがとうございます。ヴィーナスブログの社民福島さんはコメント2000越えだそうで(笑) 
もちろんちっともうらやましくありませんが(笑々)

>気にしてたんですか。
ブロガーなんて結構孤独なものです。聴衆が見えない分、反応が皆無だと正直とても不安になります。コメントやランキングの上昇なんかでも結構張り合いが違ってきますね。いつも応援していただき、本当にありがとうございます。


anionさん

>マスコミが反日なのが問題ですけど……。
まさにここが問題だと私も思います。それで私も公開要望書を送りつけて改善要求をしているわけですが、メディア利権に執着する彼らは決して自ら利権を手放そうとはしません。新聞も「特殊指定」の見直しには団結して抵抗していますし。

彼ら反日マスコミを揺さぶる方法もいろいろ考えています。うまくいけばよいのですが・・・

>中共が対日本戦略核乱れ打ちでなく、中途半端に核を打つか疑問です。
私が日本に核を打つ立場だったら(汗)、東京のみを標的にします。日本の指令系統は東京に集中していますから、東京が壊滅すれば日本はギブアップするしか有りません。本当に危機管理能力のない国だと思います。
投稿者:(^-^)風顛老人爺(2006年04月16日 02:40)
拝啓、この前のワールドカップ サッカーの応援団の暴動。上海暴動、 北京五輪に向けてのこれからが 日本の反撃のチャンスです。世界に冠たる金持ち国家様たるシナ様に 借金だらけの日本が鐚一文出す必要も義理もありません。 技術供与 建築資材のギフトプライス。 とんでも ありません、 最悪でも相場にて 向こう様を見習い、徹底的にぼりましょう。 高い 日中友好云々・・・は いやいや何をおっしゃる兎さん、有人宇宙船を飛ばせる 超大国様が、 そんなわけないと持ち上げましょう。 媚中の極み橋本 二階 ヤマタク 加藤 福田は向こう様に進呈しましょう。 誤解を恐れずにあえて云えば、あいつ等はいりませぬ。 南京大虐殺云々のデマゴーグ宣伝には きちんと反論しましょう。 賠償金云々は、もう解決済みと。 文句や国内の不満は あちらの自業自得也。毛沢東 周恩来に文句言ってくれとビシッと反論しましょう。 東シナ海のガス田は ただちに試掘。寝言をさえずる二階はクビ、 シナ側が妨害して実力行使して来たら、こっちのものです。 ハイビジョン映像にて世界中にドンドン配信しましょう。石原東京都知事が語るが如く、一連のシナの侵略行動は 北京五輪ボイコットに価しまする。拙文ながら。 草々
投稿者:衣川康人(2006年04月17日 02:18)
(^-^)風顛老人爺さん

http://www.asahi.com/politics/update/0416/001.html

またまた傍若無人の行動が始まったようです。話し合いで解決するつもりが全く無い相手に、話し合いの穏健路線では付け込まれるだけ。海自の艦艇を派遣して中国側が攻撃してきたら、ガス田の破壊をも視野に入れて断固たる行動をするべきでしょう。
投稿者:(^-^)風顛老人爺(2006年04月17日 14:36)
拝啓、常識と良識の通じない国々に気遣いは無用也。 カマしましょう。 ガツンと意志表示しましょう。 シナは見捨てましょう。 拙文ながら。 草々
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