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中国目線の日米同盟2

昨日の続きです。

日米同盟の結びつきは、同盟ならば当たり前ですが、お互いの利にあります。日本にとってアメリカの過保護は心地よいため、なかなか自立への道を踏み出すことはできないですし、アメリカにとっても、アメリカ覇権の柱の一つである、基軸通貨ドルを買い支えてくれる日本の存在はありがたいものです。同時に日本は再びアメリカを脅かすような軍事力を持たないという、両国間の暗黙の了解もあります。お互いの利害が一致したこの関係は、一見強固に見えます。実際、確かに強固です。そのため半世紀以上も同盟関係が続いているのですから。

ところが、ドルを買い支えるという日本の役割を代替する国が現れたとします。するとアメリカ側にとって日米同盟は利の薄いものとなります。同盟への動機付けが弱くなる、または無くなっていくわけです。それをふまえた上で、先日の中国の外貨保有高が日本を抜いて世界一になったという事実を考える時、慄然とするのは私だけでしょうか。中国は日米同盟のアメリカ側の意欲を失わせるべく、着実に動いているのです。

アメリカ目線の日米同盟でも触れましたが、基軸通貨ドルを買い支える日本の役割を代わって行える国が現れ、世界の産業を支える日本のオンリーワン技術の数々が海外に流出、もしくは海外企業に取って代わられた時、中国が日本に対して核で恫喝したとします。当然その時の中国は、今の中国よりも軍事的にも経済的にも格段に力を付けているでしょう。その時アメリカは、アメリカ国民を中国の核攻撃というリスクに晒してまで、日本を守るでしょうか。

核攻撃をすれば中国も反撃されますから、そんな事をする筈が無いという意見の方も居られるかもしれません。しかし、中国は自国民の犠牲など屁とも思わない専制独裁国家です。指導層はちゃっかりシェルターなどの中で安全を確保しつつ、消耗戦を試みるかもしれません。先の大戦でも日本軍を相手に焦土戦術を行った実績もありますし。

10億を超える人口を持つ中国には、100万都市が数十有るそうです。まさしく世界一核攻撃に強い国です。昨年に中国軍高官だったか、中国政府要人だったか、「核戦争が起これば最後に生き残るのは我が国だ」という趣旨の発言をしたことがありました。確かにその通りでしょう。その点、日本もアメリカも中枢都市がやられれば指令系統を一瞬にして失い、為す術が無くなります。

起こるはずが無いという前提で物事を考えてはならないと思います。そうならないように予防線を幾重にも張り、その上でなお、そうなった時のことを考えて対策を練るのが政府として責任ある態度です。正直あまり考えが熟していないのですが、思いつくままに当たり前の対策を並べてみます。

・中国にこれ以上、経済力を付けさせない
 (軍拡の資本、ドル買い支えの役割をこれ以上大きくしない)
・日本の重要技術の流出を防ぐ
 (日本が世界にとって無くなったら困る国にするため)

ここで話は変わります。中国が今にも崩壊するとする論者の方も多くいますが、それはあくまでも予測にすぎません。北朝鮮も何十年も前から崩壊する崩壊するとずっといわれてきましたが(笑)、相変わらず健在です。武器の性能が格段に向上し暴徒の鎮圧が容易な現代にあっては、古典的なフランス革命型の暴徒によるクーデターの成功率は極めて低いものとなります。実際に中国で大規模な暴動が起きたとしても、中国指導部ならば自国民の暴徒に向かって核を用いかねません。希望的観測は捨て去って、最悪のシナリオを考えるべきでしょう。

中国は事実上世界の工場と化し、その経済は拡張を続けています。外貨保有高も世界一になりました。ここで日本がとるべき道は一つしか有りません。中国の経済発展に力を貸すようなことは、国策として一切止めることです。
中国に儲けさせないように、中国に進出した製造業(流通、物流はOK)は中国から撤退させる。技術流出を避けるために中国人留学生、中国人労働者は重要産業(重要情報や技術に関わらないならOK)の職場から閉め出す。重要技術が多く含まれる特許の安直な公開は即刻改める。もちろんスパイ防止法は一刻も早く制定する。

今の政府は経団連に振り回されて、安い給料で雇える優秀な中国人留学生や労働者の受け入れに前向きに取り組もうとしていますが、全く馬鹿げた話です。道義上も最低限、自国にホームレスを無くしてから、そういう施策は行えと。戦略的にもスパイを自ら招き入れ、明らかな敵性国家の益になるような施策をするとは、全く敵に塩を送る行為といえます。


最後に「日本専門」情報機関より至言を引用します。

地政学名言集

箇条書き
一、隣接する国は互いに敵対する。
二、敵の敵は戦術的な味方である。
三、敵対していても、平和な関係を作ることはできる。
四、国際関係は、善悪でなく損得で考える。
五、国際関係は利用できるか、利用されていないかで考える。
六、「優れた陸軍大国が同時に海軍大国を兼ねることはできない(その逆も然り)」
七、国際政治を損得で見る。善悪を持ちこまない。
八、外国を利用できるか考える。
九、日本が利用されているのではないか疑う。
十、目的は自国の生存と発展だけ
十一、手段は選ばない
十二、損得だけを考える。道義は擬装である。
十三、国際関係を2国間だけでなく,多国間的に考える。
十四、油断しない
十五、友好,理解を真に受けない
十六、徹底的に人が悪い考えに立つ
十七、科学技術の発達を考慮する

個別発言
「国家に真の友人はいない」 キッシンジャー
「隣国を援助する国は滅びる」  マキャべリ
「我が国以外は全て仮想敵国である」チャーチル
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。長く深淵を覗く者を、深淵もまた等しく見返す」 フリードリヒ・ニーチェ



最後の最後に前記事にコメントいただいたのぶにいさんの「半端者のつぶやき」にも至言がありましたのでまた引用します。

「正義無き力は無能なり。力無き正義も無能なり。」 大山倍達(極真空手創始者)



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コメント
投稿者:FROM KYOTO(2006年04月14日 22:30)
いつも素晴らしい分析にそのとおり!と思いながら読ませていただいています。コメントがあまりないのが残念だなと思っていたのですが(コメントを読むのも楽しみのひとつなので)、他の方も書いていらっしゃいましたが、「軽くコメントできない」くらい内容が濃いので、きっとみなさん躊躇なさるのではないでしょうか。でも私はちゃんと「お気に入り」に入れていますよ。

中国に関するご意見は、全くそのとおりだと思います。私も日本の将来については本当に心配でなりません。このような危機感を感じる教育をしてこなかったところに原因があるのだと思います。

私はドイツに暮らした経験から自国を客観視し現実的な視点を持つようになりましたが、日本のおかれている状況を正確に捉えることができる日本人がひとりでも増えることを願っています。その意味では、インターネットのもつ力は本当に大きいですね。
投稿者:衣川康人(2006年04月15日 22:19)
FROM KYOTOさん

望外のお言葉をいただき、ありがとうございます。

>コメントがあまりないのが残念
コメント欄で議論が成立しているブログさんを見ると、正直とてもうらやましいです。

>ドイツに暮らした経験から自国を客観視し現実的な視点を持つように
そういった方も多いようですね。海外に出て初めて日本の良さや美質が改めて認識されると。私は日本球界に飽き足りず日本を飛び出したのに、先のWBCでは熱い愛国者として変貌を遂げたイチローも、そうだったのではないかと憶測しています。

>インターネットのもつ力は本当に大きいですね。
本当に計り知れない威力を持っていると思います。その潜在力を使いこなし利用できるかは、我々にかかっていますが。与えられた力と機会は逃さず活用してやろうと思っています。
投稿者:(^-^)風顛老人爺(2006年04月16日 02:14)
拝啓、おっしゃる通りです。シナ北朝鮮崩壊論は願望に過ぎませぬ。かの国々が崩壊する前に、日本の足元が崩壊しています。都内郊外を問わずに乞食が増え、自殺者餓死者も増加中です。人ごとではなく、私個人だって危ないであります。今の日本には、シナ北朝鮮韓国の如き 永遠に反日を合唱する国々に鐚一文出す余裕も 只同然や持ち出しにて技術供与する余裕は一切ありませぬ。マイナスしか生み出さない援助は即刻停止すべきです。 インドから日本に留学して来た畏友の筆法を借りれば、なぜ 明確に日本の領土を侵略占拠している相手にいい諾々と援助し続けているのか理解出来ないと。何か、日本にとって多大な利益があるのかと。一例を上げれば 私の知り得る限りにてイギリスはインドに賠償金もしくは、それに代わるものは一切払っていません。インド全土に建設したライフライン 鉄道 工場 学校 各種公共施設等はきちんと売り付けていったと。 おもいっきりボラれたと。 日本もきちんと代金を云々と・・。いや、それどころか個人財産迄置いて来たと言うと インドの畏友呆れていわく、 それは あまりにもお人好し過ぎると。侮られ金蔓にされると。そうなっています。 拙文ながら。 草々
投稿者:衣川康人(2006年04月17日 02:24)
(^-^)風顛老人爺さん

>シナ北朝鮮韓国の如き 永遠に反日を合唱する国々に鐚一文出す余裕も 只同然や持ち出しにて技術供与する余裕は一切ありませぬ。マイナスしか生み出さない援助は即刻停止すべきです。

本当にその通りだと思います。あれだけやりたい放題言いたい放題されて、何故配慮しなければならないのか。売国議員は一刻も早く国政の場から駆逐したいものです。
インド人のお友達の言葉も身に沁みますね。とても参考になります。

一度に多くのエントリにコメントいただいたので(笑) 全部レスをお返しすることが出来ませんが、たくさんコメントしていただきありがとうございました。
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