曇りのち晴れTOP ≫  アジア ≫  北の大国ロシア
banner_04.gif あなたの一押しが私の力になります

北の大国ロシア

私のお気に入りブログの一つ、カワセミの世界情勢ブログさんの
最新記事にとても気になるものがありましたので、
今回はロシアについて色々考えてみたいと思います。

カワセミの世界情勢ブログ ロシア民主化後退への懸念
ロシア下院:完全比例代表制への法案 賛成多数で採択

一つのそっけないニュースでも受取る側の能力次第では、
大きな底流やそこにある問題を探知できるという好例です。
私なんぞはこのニュースを「素」で見たところで
おそらく「ふ〜ん」程度でスルーしたでしょうね。

ロシアは日本の隣国です。
日本の明治維新後からの近代史はロシアの存在を抜きにして
語ることは絶対にできません。
現代にいたる多くの時代でロシアは常に日本の強大な「敵」でした。
ロシアの南下政策に対する日本本土の防衛という流れで、
日本は自国の存亡を賭けて日清戦争、日露戦争を戦い、
流れとして朝鮮と満州の植民地化が成されたわけです。
太平洋戦争の戦後も日本は韓国と共に東アジアの
ソ連、中国、北朝鮮等共産主義国との冷戦の前線基地でした。
ゴルバチョフあたりから民主化、共産圏解体の流れで
ソ連の脅威は薄れ、日本と日本人も一息ついていたのですが・・・

ロシアの先祖返りは日本にとっては危険な隣人の再登場です。
ソ連の後継たるロシアは軍事大国、兵器大国の実力は健在で、
その危険度たるや、中国、北朝鮮の比ではありません。


ロシアは中国と共にアメリカの自由化民主化圧力を受けています。
アフガン戦争を機に裏庭の中央アジアに楔を打ち込まれ、
中央アジアは民主化の波に翻弄されつつあります。
さらに最近、ウクライナが西側陣営に取り込まれたように
ヨーロッパ側でも勢力圏を削られ続けています。

ロシアの国威発揚の場であるべきはずの対独戦勝利60周年記念式典
でもその数日前、ブッシュのリガ演説によってロシアの戦後が暗黙に
批判され、ロシアもプーチンも面子丸つぶれにされてしまいました。


「ヤルタ合意」評価対立 米/欧州分断、最大の過ち 露/世界を破局から救った
【モスクワ=内藤泰朗】ブッシュ米大統領はロシアで九日に行われる対独戦勝六十周年記念式典を前に、第二次世界大戦戦勝国の米英ソ首脳が戦後の世界秩序を決めたヤルタ会談(一九四五年二月)を批判した。戦勝国大統領が先人の誤りを認めたのは異例中の異例。
これに対し、ロシアのプーチン大統領は会談こそ世界を破局から救ったと言明、北方領土問題を生んだヤルタ会談をめぐる米露の歴史認識の違いが浮き彫りになった。
ブッシュ大統領は七日、ラトビアの首都リガで演説、第二次大戦後、ソ連によるバルト併合や東欧支配をもたらしたヤルタ合意を「史上最大の過ちの一つ」とし、「安定のため小国の自由を犠牲にした試みは反対に欧州を分断し不安定化をもたらす結果を招いた」と言明。そのうえで合意を容認した米英ソの戦勝国側の責任にも言及した。
だが、プーチン大統領は七日付仏紙、フィガロで、ヤルタ会談について「米英ソの三首脳がナチズム復活を阻止し、世界を破局から防ぐ国際体制を目指して合意した。その目的に沿って国連も結成された」と、合意を積極的に評価、米露首脳の認識が真っ向から対立していることを露呈した。
ロシアのイワノフ国防相も七日、ロシアが大祖国戦争と呼ぶ第二次大戦で戦った退役軍人との会合で、バルトがソ連の「占領下」にあったとしたブッシュ発言に、「ばかげたこと、無意味なことだ」と反発を強めた。
ヤルタ合意は北方領土問題発生の原因ともなっており、ロシアが今後も密約の正当性に固執すれば、領土返還を遠ざけることにもなりかねない。
ブッシュ氏は八日、モスクワでプーチン大統領と会談。誤った歴史を自ら正す勇気を持ち、自由と民主主義の価値観を中心に据えた国家こそが「偉大な国」となり得るのだということを友人として訴える見通しだ。

【ヤルタ合意】1945年2月、ルーズベルト、チャーチル、スターリンという米英ソ3カ国の首脳が、現在のウクライナの黒海沿岸にある保養地、ヤルタのリバディア宮に集い、欧州を東西に分断して、戦後の勢力圏を分け合った。これがその後の東西冷戦の原点となった。ソ連の対日参戦と引き換えに南樺太など北方の領土を与えるとした密約もこのときなされている。2005年05月09日05時04分



カワセミの世界情勢ブログ 米国におけるヤルタ会談の評価
雪斎の随想録 ブッシュの「ヤルタ密約」批判


他にもブッシュのロシア封じ込め?言動録。


旧ソ連圏民主化の後ろ盾に 米大統領、グルジアで演説
【モスクワ=内藤泰朗】ブッシュ米大統領は十日、グルジアの首都トビリシで演説し、一昨年に起きた「バラ革命」により政権交代した同国を「世界の人々に勇気を与える自由の灯台」と称賛した。さらに、ソ連崩壊後発生しているロシアとの問題解決に向けて支援していくことも約束し、グルジアなど旧ソ連圏の民主化の後ろ盾となる姿勢を示した。米大統領がグルジアを訪問したのは初めて。
トビリシ中心部の自由広場には、ブッシュ大統領の演説を聞こうと約十万人もの市民が集い、広場からあふれる人も出た。ブッシュ氏が「グルジアの主権と領土の統一はすべての国から尊重されなければならない」と述べると、広場は大きな拍手に包まれた。
同氏は演説に先立ち、「バラ革命」後に選出されたサアカシビリ大統領(37)と会談し、ロシアの支援を受けてグルジアからの分離独立を宣言した同国の南オセチア自治州とアブハジア自治共和国に対する主権回復で、平和的問題解決のために国連といった国際機関などに働きかけることを約束。自治は認めるが独立は許さないというサアカシビリ氏の立場に支持を表明し、「問題があれば、いつ電話してくれてもかまわない」と強調した。
サアカシビリ大統領は、ソ連崩壊後にロシアへの編入を求めてグルジアからの独立を宣言した南オセチアと、アブハジアへの主権回復を最重要課題に掲げる。
ブッシュ氏はまた、グルジアが早期撤退を求める二つのロシア軍基地の問題についても解決に向けて支援する用意を表明したもようだ。サアカシビリ氏は、ロシアとの軍撤退交渉が進展しないとして、九日、モスクワでの対独戦勝六十周年記念式典参列をボイコットし、その前日の独立国家共同体(CIS)首脳会談にも出席しなかった。
米国で教育を受けたサアカシビリ氏は九日、トビリシに到着したブッシュ夫妻を迎え、記者団に流暢(りゅうちょう)な英語で「ブッシュ大統領の(グルジア)訪問は民主主義と独立への強力な支持のメッセージであり、地域全体の民主化に勇気を与えた」と称賛。歓迎コンサートではブッシュ氏自ら舞台に上がり音楽に合わせて踊るなど、モスクワでの軍の祝賀式典と比べリラックスした様子だった。2005年05月11日02時41分


米露、歴史観で溝埋まらず 「イラン」「北の核」は協力確認 首脳会談
【モスクワ=内藤泰朗】ブッシュ米大統領は八日、対独戦勝六十周年記念式典に出席するためモスクワ入りし、プーチン露大統領と会談した。両国がそれぞれ持つ自由や民主主義に対する価値観や歴史観について、双方の認識の溝は埋まらなかった。しかし、米露双方の政権幹部は会談が友好的な雰囲気の中で行われたとし、両国の関係前進を強調した。
両首脳は、モスクワ郊外のノボオガリョボにあるプーチン大統領の公邸で一時間以上にわたって会談した後、夕食をともにした。
会談では、双方で対立が浮き彫りになっていた第二次世界大戦をめぐる歴史観の相違や、民主主義に関する認識についての激論が予想されていた。
ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障担当)は会談後の記者会見で、「そうした議論以外にも、ロシアと話す議題はある」と述べ、双方の溝が埋まらなかったことを暗に認めた。その一方で、中東和平、イランや北朝鮮の核開発問題で米露が協力していくことを確認した。
ブッシュ大統領は、プーチン大統領が先の年次教書演説で民主主義の重要性を強調した点を称賛したという。さらに、ライス米国務長官は、両首脳がロシアの民主主義後退の懸念など「あらゆる問題について議論できるほどに個人的関係を前進させている」と強調している。
ブッシュ大統領は、第二次大戦におけるヤルタ会談(一九四五年二月)の合意を「史上最大の過ちの一つ」と批判し、ロシア側の歴史観に疑義を唱えたばかりだが、プーチン政権が重視する九日の記念式典を前にメッセージが十分伝わったものと判断し、首脳会談では矛先を向けなかったもようだ。2005年05月09日15時46分


ブッシュ大統領、米ロ首脳会談でロシアの民主化後退に懸念示す
【ライブドア・ニュース 05月09日】− AP通信によると、訪ロ中のブッシュ米大統領は8日、モスクワでプーチン・ロシア大統領と会談し、ロシアの民主主義の後退に対する懸念を示した。
米国は、ロシアによるシリアへのミサイル売却や国内経済への取り締まり強化などに不満を募らせており、他方、ロシア側はこれを内政干渉と非難しており、両国の関係は最近冷え込みつつある。先月、プーチン大統領は、「ソ連崩壊は20世紀最大の地政学的大災害だった」と発言したが、首脳会談前、ライス米国務長官は機中で記者団に対し、「ソ連崩壊は東欧・中欧・バルト海沿岸地域の民主化を導いた」と反論している。
一方、プーチン大統領は、米CBSテレビのニュース番組「60ミニッツ」の中で、米国主導によるイラクの民主化を取り上げ、「米国はロシアのあら探しをする前に、自分たちの民主主義を疑わなければならない」と語り、米国式民主主義の輸出を批判している。また、米国などが求めている、エストニア、ラトビア、リトアニアへの旧ソ連時代の占領に対する謝罪要請は拒否した。


まるで西部劇のカウボーイを地で行くわかりやすい行動です。
ブッシュさん、勧善懲悪のヒーローのつもりなんでしょうか?
ある意味正直(単純?)というかストレート一本勝負というか、
見ていて爽快なんですが、ちょっと危なっかしいんですよね。
正義のためにはまっしぐら。
世界の民主化自由化という目的はすばらしいのですが、
相手の気持ちとか立場はあまり考えてないですね。
周囲への配慮を忘れた独り善がりは必ず反発を招きます。

堂々と圧力をかけてくるブッシュのアメリカ。
当然プーチンのロシアは対抗策として国内を引き締めにかかります。
ブッシュの民主化圧力がかえってロシアの退行を
促しているのですから、皮肉な話です。
それとも初めからそういう目的の陰謀だったとか。考えすぎかな・・・

アメリカの圧力を受けるロシアは、同じように圧力を受ける中国
との協力連携に動くであろう事は容易に想像できます。
前稿:北朝鮮を取り巻く状況でも一通り触れましたが、
これで6カ国協議での北朝鮮問題の根本的な解決は
不可能に近くなりました。
 北朝鮮擁護側・・・北朝鮮、中国、ロシア、韓国
 北朝鮮非難側・・・アメリカ、日本
異論はあると思いますが、表面的な発言ではなく私なりに
各国の本音を推論した結果です。

北朝鮮問題だけではなく、ロシアの体制引き締めによる強硬化は
常任理事国入り問題、北方領土問題などの日本にとって好ましい解決を
かなり難しいものにしたのではないかと思います。

ロシアのプーチンは決して民主化にも自由化にも反対というわけでは
ないと思います。それぞれの国にはその国なりの国情があります。
あまり性急な社会の変化は更なる混乱を招く場合があります。
プーチンもアメリカの過度な圧力と干渉さえなければ
ここまで硬化はしなかったのではないでしょうか。
ブッシュさんも罪なことをするものです。
でもこれって天然なのか深謀遠慮なのか相変わらずワカラナイ。

ともかくもこのような事態になってしまった以上、
ロシアの強硬化を見越して日本も対策を練り直さなければいけません。
でも、中韓朝だけでも手におえないのに、ロシアまで仮想敵に
なってしまったら日本はいったいどうすればよいのでしょう。
しばらくロシアの動きにも注意が必要です。
コメント
コメント投稿フォーム:
: [必須]
認証:
 [必須]
※ 画像の中の文字を半角で入力してください。
トラックバック
トラックバック一覧:
・人生は、短か過ぎる・結局私利私欲にしか見えないんだよ@タイムズ・e n (2)・私の映画史・「奴、奴、奴」You Tube・ 大東亜戦争中に始まったアメリカの対日占領政策・え!?ルーク・ウィルソン?.. [続きを読む]
from アジアがいっぱい (2007-07-28 16:48)
banner_04.gif あなたの一押しが私の力になります
Copyright (C) 曇りのち晴れ. All Rights Reserved.
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。